映画ドラえもん のび太の月面探査記
2019/日本 上映時間111分
監督:八鍬新之介
原作:藤子・F・不二雄
脚本:辻村深月
演出:岡野慎吾、山口晋
キャラクターデザイン:丸山宏一
音楽:服部隆之
主題歌:平井大
声の出演:水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴、関智一、皆川純子、広瀬アリス、中岡創一、高橋茂雄、柳楽優弥、吉田鋼太郎、酒井藍
パンフレット:★★★★(620円/シールや組み立て付録、スゴロクなどが付いていて、良い感じですな)
(あらすじ)
月面探査機がとらえた白い影がニュースとなり、それを「月のウサギだ」と主張したのび太は、周囲から笑われてしまう。そこで、ドラえもんのひみつ道具「異説クラブメンバーズバッジ」を使い、月の裏側にウサギ王国を作ることにしたのび太。そんなある日、不思議な転校生の少年ルカが現れ、のび太たちと一緒にウサギ王国に行くことになるのだが……。(以上、
映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
65点いわゆる
「ドラえもん映画」については、大人になってから
「新・のび太と鉄人兵団」
と
「STAND BY ME ドラえもん」
と
「新・のび太の日本誕生」
を劇場で観ているんですが、どれも合わなくて。もう娘のマナ子(仮名/7歳)の要求がない限りは劇場で観ることはないだろうと思ってたんですけど、
3月8日のムービーウォッチメンのリスナーカプセルに選ばれましてね。今年もリスナーカプセルに選ばれた映画を観ることにした&投稿した方が
「ビハインド・ザ・カーブ 地球平面説」を引き合いに出されていたので興味が湧いた…ということで! ゴールデンウィーク中の5月4日(土)、
新宿ピカデリーに足を運んできました(その後、
「ザ・フォーリナー 復讐者」をハシゴ)。
面白かったんじゃないかな (・∀・) テキトー入場者特典として
「ぴょこぴょこ前進!うさ耳ドラ」をもらっちゃいましたよ。

4番スクリーン、公開から2ヵ月近く経った朝イチの回ながら、1/5ぐらいは入っていたような。

最初にあらすじを雑に書いておくと、月面探査機が「白い影」を映したことが世間で話題となって、のび太は
「月のうさぎだYO!m9○Д○) ビシッ」と主張するも、例によってバカにされましてね(微笑)。
ルカという不思議な少年が転校してきたりする中、ドラえもんに泣きついてみれば
「異説クラブメンバーズバッジ」を出してくれたので、その力で
「月の裏側には文明がある」という異説を現実化し、
「ムービット」というウサギ型クリーチャーを作成。しずかちゃんやジャイアン、スネ夫を呼んで、好き勝手に遊び呆けていたんですが…。実は月の裏側には約千年前から、40光年先の
「カグヤ星」で作られた
「エスパル」という人口生命体たちが11人ほど住んでおり(超能力を持っていて、子どもの姿のまま歳をとらない)、
転校生ルカはその1人だったというね。
で、「エスパルはカグヤ星を救うために作られたものの、その超能力を軍事利用されそうになったので、ゴダール博士が逃がした→千年間、追っ手から隠れていた」なんて事情が明らかになったり、カグヤ星のエスパル捜索隊に発見されてエスパルたちがカグヤ星に連れて行かれたりしたので、
のび太たちは救出を決意。こっちに寝返った
ゴダートと組んで、実は人工知能だった悪の支配者
ディアボロを倒そうとしてみれば、アッサリ捕まって殺されそうになるんですけれども。次々と発明品を作るも何でもアベコベにしてしまう
ノビットのおかげで、カグヤ星に伝わる
「千年後に友人と戻ってきたら、ウサギ・サウザンド・アタックが炸裂!m9`Д´) ウロオボエ」といった預言が成就して、
千のムービットたちが襲来→勝利! ディアボロは破壊されて、カグヤ星の環境問題も解決すると、エスパルたちはカグヤ星に伝わっていた
「エスパルなんて、ただの人間」という異説を「異説クラブメンバーズバッジ」で具現化して、人間となってひっそりと暮らすことになって、映画は終わってたような、終わってなかったような… (・ε・) ドッチダヨ
平井大さんによる主題歌
「THE GIFT」を貼っておきますね↓
なんて言うんですかね、すっかり心が汚れてしまって、最近はドラえもん映画が合わなかった僕ですけど、本作は
驚くほどノーストレスで楽しめました (・∀・) ヨカッタ! そりゃあ、「エスパルは千年も生きてるのに、
頭の中も子どものままなの?」とか「カグヤ星の人たちは人工知能に千年も支配されてたことに気付かなかったの?」とか「カグヤ星、
環境が悪化した状態で千年も保っているなら、結構大丈夫なんじゃないの?」とか思うところがなくはないですよ。でも、「ドラえもん映画」として観るならば、「異説クラブメンバーズバッジ」という
既存アイテムを使ったストーリーが上手かったし(オチに繋がったのもイイ!)、伏線の張り方と回収が普通に良くできているし…。ノビットについても、
「アベコベに作る」という設定自体には無理を感じなくもないけど(汗)、“子ども向け”としては実に良いキャラだったんじゃないかなと。特にグッと来たのは、序盤で作って中盤で大暴れする
ウサギ怪獣が最終局面では仲間になっていたくだりで、ああいうキャラにも活躍の場をちゃんと与える姿勢には好感が持てましたね〜(のび太も中盤に襲われることで“愛情のない創造主”としての罰は受けてたし)。
良いオチだったけど、ルカたちは子どものままの方が良かったのでは…という厭なひとコマ(
「諸星大二郎特選集 子供の情景」より)。

そんなワケで、普通に楽しめたんですが、とは言え、今の僕には
「ドラえもん」自体がそれほどストライクではないので、
65点という台無しな着地。まぁ、最近は娘がカラオケで主題歌を愛唱していたりとか、あらためて僕の中の好感度が上がり始めている部分もあるのでね、来年もまた「ドラえもん映画」を観に行くかもしれないし、観に行かないかもしれないな… (・ε・) ナニコノオチ
8月7日には映像ソフトが発売されるのです。


デジタル盤のサントラでございます。
CD盤
もあるそうな。


7月26日にはコミックス版が発売されるそうな。
小説版
と
ジュニア小説版
はすでに出ている様子。


「異説クラブメンバーズバッジ」はこの巻に登場しております。


一昨年に観た八鍬新之介監督作。僕の感想は
こんな感じ。


<藤子・F・不二雄大全集>の別巻。読み直したいんだけど、荷物の奥にあって取り出せない…。

