2点目は「見て見ぬ振りモノ」だったなぁと。なんか「サウルの息子」の元ネタになった短編「With A Little Patience(ちょっとのガマン)」を連想いたしました(言葉がわからなくても大丈夫なので観てみて!)。パンフで斎藤学先生が綾瀬の事件とか新潟の事件に触れていて、それらは究極かつ最悪のケースだとしてもさ、「とりあえず現状はなんとかなっているんだから、波風を立てないようにしよう」的な事なかれ主義って、まったく縁遠い話じゃないですよね。そりゃあ、小市民の処世術としては仕方ない時だってあるとは思うのですが、その積み重ねはいずれ破滅や悲劇を呼ぶような気がして、不安な気持ちになったりもして…。だから、音楽の使い方とか良かったような気がしないでもないし(うろ覚え)、長男がワンカットで“反逆の飛び降り自殺”を図るラストとかカッコ良かったけど、心から酷い実話だと思ったし、何よりもとても怖かったから、また「二度と観たくない映画」が増えました ┐(´ー`)┌ マイッタネブラックコメディというよりは「イヤな映画」だと思うので、興味がある人は気をつけて!