デヴィッド・リンチ アートライフ(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2
2018年03月07日

デヴィッド・リンチ アートライフ(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2018)
デヴィッド・リンチ アートライフ



原題:David Lynch: The Art Life
2016/アメリカ、デンマーク 上映時間88分
監督:ジョン・グエン、リック・バーンズ、オリビア・ネール・ガード=ホルム
製作:ジョン・グエン、ジェイソン・S、サブリナ・サザーランド、マリナ・ギラード・マッテレット
撮影:ジェイソン・S
編集:オリビア・ネールガード=ホルム
音楽:ジョナサン・ベンタ
出演:デヴィッド・リンチ
パンフレット:★★★★☆(980円/コンパクトながら、書籍って感じの立派なパンフ。大きめサイズのポストカードも付いてました)
(解説)
「ブルーベルベット」「マルホランド・ドライブ」、テレビシリーズ「ツイン・ピークス」といった映像作品だけでなく、絵画、写真、音楽など、幅広いジャンルで独特の世界観を作り出しているデビッド・リンチの創作の謎に迫ったドキュメンタリー。ハリウッドにあるリンチの自宅兼アトリエで25時間にもおよぶインタビューがおこなわれた。アメリカの小さな田舎町で家族ともに過ごした幼少期、「マルホランド・ドライブ」で美術監督を務めた親友ジャック・フィスクとの友情、当時の妻ペギーの出産、そして長編デビュー作となった「イレイザーヘッド」など、リラックスしたリンチ自身の口から彼が描き出す「悪夢」の源流が語られていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

決して熱心なファンではないけど(「ツイン・ピークス The Return」を観るためにWOWOWに加入するほどではない)、デヴィッド・リンチ監督の映画自体は結構好きなので、なんとなく前売り券を買っちゃいまして。もう公開が終わりそうだった2月下旬、新宿シネマカリテで鑑賞しました。「スゴいなぁ… (`Δ´;) ヌゥ」と圧倒されましたよ。


「レディ・ガイ」を観た時にあった展示。2月下旬に行った時は工事中で、撤去されてました。


前売り券に付いていたのは「イレイザーヘッド付きオリジナル鉛筆」。要は、消しゴム付き鉛筆ですな (´∀`) ソノマンマ



映画は、幼いころから「イレイザーヘッド」を撮るあたりまでの半生をデヴィッド・リンチ自身が語っていく…といった内容でして。恥ずかしながら、よくよく考えてみれば、僕は映画評論家のリンチ評などを読んだことがあるだけで、彼自身のことをあまり知らなくて。意外と理解ある真っ当な両親の元で育っていたりとか、「子どものころ、白昼に全裸の白人女性を目撃した」とか、現在もずっとアート活動を継続していたりとか、初めて知るエピソードばかりで、「へぇ」ボタンを連打しながら観てましたよ(古めの例え)。作風は独特でありながら、そのアプローチはずっと誠実で、「愚直な天才」といった印象。言わば「好きこそ物の上手なれ」を地で行く人なんだなと、好感度が上がったりしてね。一応、備忘録的に書いておくと、60代後半になって生まれた娘と絵を描きながら、「オレのアートライフはこれからだッ!ヽ(`Д´)ノ」的なムードで映画は終わってた気がします(うろ覚え)。


孫かと思いきや、ジェニファーの腹違いの妹なのです。デヴィッドったら、元気ですな〜。


学生時代の短編↓ 昔からこんな人なのね… (`Δ´;) ウーン




まぁ、昨年観た「デ・パルマ」「DARK STAR H・R・ギーガーの世界」と同じく、「爆笑した!ヘ(゚∀゚*)ノ」といった類の作品ではありませんが(そりゃそうだ)、監督のひたむきさに圧倒されたというか。あらためて「スゴい人なんだな…」って小並感全開で思った次第。とは言え、「ツイン・ピークス The Return」を観るためにWOWOWに加入する金銭的余裕はゼロなのでね、早くレンタルが始まらないかなって思っております。おしまい。




ジョン・グエン監督が関わったドキュメンタリー「リンチ1」が収録されております。



2012年に開催されたデヴィッド・リンチ展の公式カタログ。ちょっとほしい。