ルージュの手紙(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2
2018年01月24日

ルージュの手紙(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2018)
ルージュの手紙

ルージュの手紙

原題:The Midwife
2017/フランス 上映時間117分
監督・脚本:マルタン・プロボ
製作:オリビエ・デルボス
製作総指揮:クリスティーヌ・ドゥ・ジェケル
撮影:イブ・カペ
美術:ティエリー・フランソワ
衣装:バテシバ・ドレフュス
編集:アルベルティーヌ・ラステラ
音楽:グレゴワール・エッツェル
出演:カトリーヌ・フロ、カトリーヌ・ドヌーブ、オリビエ・グルメ、カンタン・ドルメール、ミレーヌ・ドモンジョ、オドレイ・ダナ、ポーリーヌ・エチエンヌ
パンフレット:★★★☆(700円/オーソドックスな感じ。石川三千花先生のイラストが大好き)
(あらすじ)
パリ郊外に住むクレールのもとに、30年間姿を消していた血のつながらない母・ベアトリスから「重要で急を要する知らせがあるので会いたい」との電話が入る。ベアトリスに捨てられたことで、父は自殺をしてしまった。今でもクレールはベアトリスを許してはいなかった。真面目すぎるクレールと人生を謳歌するベアトリス。性格が正反対の2人が、互いを受け入れ、ベアトリスの過去の秘密が明らかになることにより、失われた30年という長い年月が埋まっていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


ハッキリ言って、僕が観るようなジャンルの映画ではないんですけれども。「幸せを運ぶ紅茶スプーン」という特典に惹かれて、つい前売り券を買ってしまってね。で、「今日は銀座の近くに行くから、シネスイッチで観るか (゚⊿゚)」なんて思っても、横浜のシネマ・ジャック&ベティ専用券だったから、なかなか使う機会がなかったりもして。そのシネマ・ジャック&ベティでの公開が終わりそうな1月の第一週、仕事のついでに鑑賞いたしました。良い映画なんじゃないカナー (´∀`;) ハハハ


この前売り券は、ジャック&ベティでしか使えないのです。
ジャック&ベティのみの前売り券

観たのはスクリーン・ジャックの方。かなり混んでいた気がします。
記事の切り抜き

前売り特典はこんな感じでして。
前売り特典

「幸せを運んでくれる」という紅茶スプーン。茶葉をすくうために使うっぽい。
ティースプーン

「ジャンナッツ」というお店の「フードメニューを頼んだらケーキがもらえるクーポン」も付いていたというね。
クーポン


お話を適当かつ乱暴に書いておくと、超真面目に働くベテラン助産婦クレール(カトリーヌ・フロ)のところに、父を捨てた義母ベアトリス(カトリーヌ・ドヌーブ)が「脳腫瘍で余命幾ばくもないの… (´・ω・`し」と頼ってきたので、「知るか!川 ゚д゚)、ペッ」と塩対応しようとしたものの。なんだかんだと衝突しながら付き合ってみれば、なんとなくわかり合えるようになって。ベアトリスの影響を受けたクレールったら“自分の人生”を楽しみ始めましてね。最後は、ベアトリスはそっと姿を消して、クレールは「エメラルドの指輪が入った手紙(キスマーク付き)」を見つけて、終わってた気がします、たぶん。


再会した2人が、最初は揉めつつも、最後は仲良くなって…という定番のお話。
再会した2人

最後はベアトリスからの手紙を発見→中には指輪とキスマーク付きのカード(a.k.a.ルージュの手紙)があったのだッ!m9`Д´) ビシッ
ルージュの手紙だッ!


まぁ、「“折り合いの悪い身内”が重病になって、自分のところに来た→一緒に過ごすうちに成長する」みたいな話って結構ありますよね(ちょっと違うけど「麦子さんと」が大好き)。本作はそれを“フランスが誇る二大女優”であるドヌーブとフロのWカトリーヌが演じた…ってのが話題になったそうで、確かに両者とも上手かった。4回ぐらい出てくる出産シーンをガチで撮ってるあたりもスゴかったですよ。劇中で何度もセーヌ川が出てきて、最後は“死期を悟った猫”のように姿を消したベアトリスが入水自殺したのが示唆されるように、川を人生のメタファー的に見せるあたりも「なるほど」と。そんなに観ているわけじゃありませんけど(汗)、実にフランス映画っぽい人生賛歌だなぁ…なんてことを思ったり思わなかったり (・ε・) ドッチダヨ


なんとなく「おお我が人生」を歌うドリアンを貼っておきますね(「バキ」より)。
オゥ トワ ラヴィー


監督もパンフで書いてましたけど、この手の話って「アリとキリギリス」のようで。親は大抵キリギリスで、子どもはアリっぽいんだけど、子は「夏の間、あなたは遊んでいたじゃないですか (゚⊿゚) カエレ!」と冷たく突き放すのではなく、親を赦しながら「たまには羽目を外すのも良いかもね (o^-')b カーモネ!」的な着地になるパターンが多いのは、現実的に「赦し」は大切だからなんだろうなぁ…なんてことをボンヤリ考えたりもして。そして、我が子にそんな風に温かく接してもらえれば、親も己の矜持を取り戻したりするワケで。「ベアトリスが一度あげたのに返されたエメラルドの指輪を手紙に入れてクレールに再度贈る」というラストの展開は、彼女が数日間一緒に過ごすことで、死ぬ時は被保護者じゃなく保護者であろうとしたんじゃないか。そんなことを勝手に想像して、グッときたりしましたよ。


ちなみに、ベアトリスが「どうせアタシなんか… (ノω・、し」というシーンは大好物であり…。
どうせ今は孤独で哀れな女よ

その後、クレールが慰める展開は涙が出ましたよ。もうね、どちらに抱かれてもいいです (`・ω・´) キリッ
あなたのキスが好きだって


とは言え、正直なところ、そんなに好きなジャンルの映画ではなかった…という台無しな文章。なんて言うんですかね、所詮は「ブラッド・スローン」を観て、つい「僕も刑務所に入りたいナー (´∀`=) マゼテヨ-」なんて思ったりしちゃった偏差値の低い男。そりゃあイイ映画だとは思いながらも、「僕は別に観なくても良かったカナー (´∀`;) ハハハ」ってのが率直な感想でしてね…(遠い目)。だから、本当は60点にする予定だったんですが、しかし。先ほど「クーポン」を使うために足を運んだ「サロン ド テジャンナッツ」の料理や紅茶が非常に美味しくて、なかなか贅沢な気分の午後を過ごせたので、オマケして70点なのでした…って、なんだそりゃ ( ゚д゚)、ペッ


前売り券に「フードメニューを頼んだらミニケーキがもらえるクーポン」が付いていたので…。
スペシャルクーポン

使うために、表参道の「サロン ド テジャンナッツ」にやってきたのだッ!
サロン ド テジャンナッツ

ちくしょう、看板も洒落てやがるぜ… (`Δ´;) ヌゥ
素敵な看板

で、注文したのは「ラタトゥイユ オ ブーレ」のランチセット(1300円)。チキンのトマト煮込みのラタトゥイユ添えですな。
ジャンナッツ ラタトゥイユ オ ブーレ

鶏肉がホロホロで予想外に超美味! 今の私ならキロ単位で食える!
ホロホロの鶏肉

食後にはケーキと紅茶。「マダガスカル」というキャラメルをかけたバニラ入りケーキも最高だったんですが…。
食後のケーキと紅茶

久しぶりに飲む紅茶も素晴らしかった! いや〜、なんか贅沢で良かったです〜 (´∀`=) ウフフ
モハン


おしまい (´∀`=) ウフフ




マルタン・プロヴォ監督作。観てないし、観る予定もなし。



内容はかなり違うんだけど、なんとなく思い出した吉田恵輔監督作。僕の感想はこんな感じ