西遊記2 妖怪の逆襲(字幕版)
原題:西遊2 伏妖篇 Journey to the West: The Demons Strike Back
2017/中国 上映時間108分
監督・製作・脚本・編集:ツイ・ハーク
製作・脚本:チャウ・シンチー
製作:シー・ナンサン
撮影:チョイ・スンファイ
アクション監督:ユン・ブン
アクション指導:ユエン・タク
美術:アカツカヨシヒト、リャオ・ホイリー、グオ・チョンシャン
造形:ブルース・ユー
衣装:リー・ピックン
編集:ツイ・ハーク、リー・リン、ジェイソン・ツェン
音楽:レイモンド・ウォン
出演:クリス・ウー、ケニー・リン、ヤオ・チェン、リン・ユン、スー・チー、メンケ・バータル、ワン・リークン、ヤン・イーウェイ、ワン・チャオ、ワン・ドゥオ、バオ・ベイアー、チェン・シハン
パンフレット:なし
(あらすじ)
妖怪ハンターの三蔵法師は、孫悟空、猪八戒、沙悟浄を従え、天竺に向かって貧乏旅を続けていた。何かと荒っぽい孫悟空のやり方に三蔵法師が怒り、孫悟空も理不尽な三蔵法師から逃げ出そうとするなど、ひと悶着がありながらも、一行は比丘国に到着する。比丘国の国王は思ったままに行動してしまう子どものような人物で、国王の機嫌を損ねた三蔵法師は孫悟空の力を借りるのだが、事態は余計に悪化してしまい……。(以上、
映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
65点※この記事は「シグマ15」に従って書いています。前作
「西遊記 はじまりのはじまり」
が素晴らしかったので、続編には期待していたんですが、しかし。キャスト総入れ替え(スー・チーのみ続投)の上に、監督がツイ・ハークにバトンタッチとなれば、いくらチャウ・シンチーが製作・脚本に携わっていようとも、テンションが高まらなくて。レンタルが始まったら観ようと思っていたところ、映画仲間の下手の縦好きさんと飲んだ時に本作の話が出て、
「面白いかどうかは別として、この手の香港映画は観に行って支えるべきではないか?」気分になったので、11月24日(金)の都内最終上映日、
キネカ大森にて
「三度目の殺人」と連続で鑑賞いたしました。
まぁ、こんな感じでしょうな (´∀`;) マァマァキネカ3,10人ぐらいはいたような気がします。

そりゃあ、ツイ・ハーク監督作ですから、派手な見せ場が多くてね。
それなりのアクションが繰り広げられて面白かったのは確かなんですよ。前半のクモ女戦、中盤の
紅孩児戦、そして終盤の九宮真人との何が何やらなバトルは、普通に楽しかったです。あと、
「孫文の義士団」
で活躍した大巨人
メンケ・バータルが沙悟浄を演じていたのもうれしかったかなぁ。一応、オチを書いておくと、小善(a.k.a.
白骨夫人)を巡って三蔵法師と孫悟空が仲違いした…と見せかけて、実は
九宮真人の策に乗ったフリをしていただけでしてね。彼女を倒して小善も成仏させると、また
「Gメン'75」のテーマとともに旅立って、エンドクレジットに突入。最後は、エンドクレジット後のオマケ映像を待つ観客の前にチャウ・シンチー本人が登場して、
「大作じゃないからオマケ映像はなし!( ゚д゚) カエレ!」と劇場から追い出して終わってましたよ(この映画の中で一番笑った)。
ド派手なクライマックスを観ただけで、なんとなく満足する。
人間とは単純な生き物、ですな(他の人を勝手に巻き込んだ文章)。

「小善を演じた人、きれいだな〜」なんて思ってたら、
「人魚姫」
の主演リン・ユンだったのね (゚⊿゚) キヅカナンダ

ただ、結局は
「想定内の西遊記」でしかなくて。鑑賞前に復習した
「西遊記 はじまりのはじまり」
と比べると、前作がかなり意欲的な内容だっただけに、
良くも悪くもツイ・ハーク監督作といった仕上がりになっちゃった本作は
物足りなく感じた…というのが素直な感想。とは言え、チャウ・シンチー自身が監督したとしても、前作を超えられたかどうかは微妙な気がします。何はともあれ、
来年の3月にはソフトが発売される
ということで、前作に感動した人は期待値低めで観てみると
「ちょうどいい」んじゃないかしらん。
チャウ・シンチー監督による前作。僕の感想は
こんな感じ。


なんとなくツイ・ハーク監督×ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作を貼っておきますね。

